なおちの日記

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秋の憂鬱 17日目

夏から秋への移り替わりを感じさせる風の冷たさは、切なさと寂しさのにおいがする。

 

すっかり寒くなってきた。つい最近まで寝るときは冷房を使って寝ていたのに、、、

歳のせいだろうか、経験の蓄積によるものだろうか、季節の変わり目は何だかソワソワする。

商売柄、冬をメインとする業態のため仕事においては冬が忙しく、秋はその冬を迎え、乗り越えるための準備期間、心の耐性訓練期間なのかもしれない。

 

冬の業務は心が揺れ動くことが多くあった。急な配置転換や過度な労働。無理な押し付けとも感じられる業務、やらなくてはならないという責任感、周りに迷惑をかけられないというプレッシャー、長時間労働、長時間拘束、複雑化する人間関係。

 

たくさんの事象が交錯し混乱と苦しみを産む。

 

今の会社の立場やポジションがそう感じさせるのだろう。何が起こるかわからない状況や未知の不安に向かっていく道のりがこの秋という季節に感じてしまう予兆だ。

 

秋には自分自身の苦い思い出もある。自分が苦しむように自分がしてしまった事。

忘れてしまいたいが忘れたくない事。完全なる矛盾。

なくなることを承知で温めた想い。この気持ちや想いは一生大切に忘れない記憶として心に刻もうと自分が自分にかけた魔法が今も秋の風と共に強く思い出させる。

大切にすべき記憶なのか、忘れるべき記憶なのか、ただの執着心なのか。

現実にわかってきたことは、年数の経過、蓄積により過去の記憶や想いは薄れていくということだ。

山々の紅葉が日々移り変わり、紅葉を迎えた木々は最後の力で輝きを映し出して枯れていく。山頂から山麓へ、人間の寿命のように自然の摂理で順番に回ってくるのである。

職場が山間部ということもありより秋の季節は日を追うごとに恐怖の入口(冬期間)へのカウントダウンを感じさせる。

そんな中においても『秋晴』はすがすがしい気持ちになる。心地よい太陽の体を包み込むような温かさと、程よい冷涼感のゆるやかなそよ風。

カラっとした秋晴れは前向きな気持ちと元気をくれる。

来たる恐怖や不安に立ち向かうべく、しっかりと心と体を整えていきたい。