なおちの日記

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転職活動再始動3

K常務が現場に来きて弁明の機会はすぐに得られた。

なんとしてもまずは事の経緯と事情をきちんと伝えたいと思った。

複雑な心境だったがY支配人に取り次いでもらい、直接対決の場を与えてもらうことができた。M旧支配人とY支配人も同席を命じられていた。

そこで事情の説明をした。本人たちには了承を得ていたため個人名も出して会社を去ろうとしている仲間がいる事、そしてその原因はY支配人にあるということを伝えた。

新聞の切り抜きも見せた。

K常務の答えはこうだった。

「お前自身は会社を辞めたいと思っているのか?」

私が返した返答は

「私はこの会社のおかげで経済的にも人間的にも成長することができ感謝しています。私は辞めたいとは思っていません。私はお客様にファンになってもらい、おとり引き業者様にもファンになってもらい、そして自分自身がなによりこの会社に勤めていて良かったと周りに自慢できる会社にしたいです」と答えた。

続けて「同僚が悩み苦しみ去っていく姿をみて、それが良い会社であるのか?と感じました」と言った。

K常務はこう言った

「お前の口からそれが聞けて良かった。そういう事だったのか。まぁみんなでやっていかなければいけないからな。しかしY支配人を採用しているのは経営者なのだからY支配人にたいしてはお前はとやかく言えないんだからな」

私自身の汚名は晴れたことになった。事実とは言え上司を本人を前に悪く言う行為は気持ちの良いものではない。

 

私の職場はスキー場に隣接したホテル。当然だが冬期間が稼ぎ時で忙しい期間である。

宿泊施設とロープウェイに隣接したレストランの営業をしており、その年の4月に私は宿泊施設からレストランに移動し、レストランの通年の管理を任せられていた。

私が宿泊施設に勤続しているころの私の所属部署の従業員は入社当時(約20年前)で10人いた。レストランに移動した際は5人だった。

だがその年の一番稼ぎ時の忙しい期間を迎えようとしているその時の旧部署の人員は1名だった。

従業員たちは退職し補充は無し、唯一残った従業員1名は何と入社2年目まだほとんど何もわからない未成年の従業員だった。

冬期間の営業は自営のゲレンデレストランを開店させる。4店舗ある冬季のみ営業する店舗を運営しなければならない。

毎年のことなのだが、従業員同士で「今年はどんな体制で冬季営業にあたるのか」という不安の声があがる。ぎりぎりまで体制が決まらずいつも直前で誰かが肩を叩かれる。

 

だがその年はよりいつも以上に従業員が大幅に減り閑散期の営業すらままならない状態にもかかわらずいつも通りの毎年営業している冬期間のみのレストランの営業を行おうとしているY支配人政権に私はさすがに食って掛かった。