なおちの日記

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転職活動再始動1

今日面接をしてきた。

 

昨年の冬を思い出す。

自分が勤める宿泊施設の売り上げが低迷しているため新たな支配人Yさん(女性)が採用された。その方は60歳をこえており、ホテル担当役員K常務からの依頼ということもありホテル事業部の副部長兼副支配人の依頼を受けたようだった。Y支配人の前職は名勝観光地にちなんだお土産物の販売と、観光客相手の懐石料理を提供する昼食の飲食店の運営。いずれにせよホテル宿泊業の経験はない人だった。最初は副支配人というポジションでの配置だった。

当時の現職支配人はM支配人、上司の顔いろを伺うタイプで強気者を憂い、弱き者を挫くような人間性。部下からの信頼はすこぶる薄かったが上からはかわいがられて昇進していったタイプ。

私が強く言えることではないが、私の勤める宿泊施設の売り上げ低迷は社会的な状況や経営戦略によるところで、現場に与えられた裁量権の中のマネジメントの云々程度では改善できるレベルではないと感じていた。

いずれにせよY副支配人着任から1年程度でM支配人は支配人職を解かれY副支配人が支配人となった。

M旧支配人は会社では部長職でもあったため、ただの部長となった。

しかし席はそのままだった。新支配人と旧支配人が隣同士で仕事をするということだ。

当然だが軋轢がうまれた。何か新しい事や改善をしなければならないY支配人と、今までこのやり方で守ってきたのだという姿勢のM支配人。

そして当然だがあっちの言い分とこっちの言い分、指示などにずれや違いが生まれ部下たちが困惑したのは言うまでもない。

いずれにせよ、どちらの支配人もK常務の顔いろを伺いご機嫌を損ねないようにふるまう人間性の持ち主だった。

Y支配人も着任当初は従業員の声に耳を傾けてくれるところもあったのだが、結局はK常務の犬となり下がっていった。

Y支配人も売り上げの改善を任され臨む姿勢はあったのだが前述のとおり1支配人程度に与えられている裁量権でどうにか改善できるレベルの問題ではないのである。

Y支配人は困りK常務に指示を仰ぐ相談をするようになる。K常務は具体的な方向性や目的や目標はなく、ただ理想を語るだけの回答。Y支配人は部下に投げるようになる。部下は困りできなかったり、できないとY支配人に相談する。Y支配人『私もわからない』と言う。

Y支配人にこう言ったことがある

「根性や努力ではどうにもならないことはあります、今後継続して安全に業務を進めていくには一つずつ着実に行うべきです。現状の従業員(戦力)ですと何かをはじめたら何かはやめなければできません。しっかりと何ができて何ができないかの現状把握をして進めていくべきです」と。

Y支配人の答えはこうだった。

「うんうんわかるわかる。そうよねその通りよね。

でもね、できないって言えないの。」

できないと言ってはいけないという強迫観念が植え付けられていた。

Y支配人が着任したときの朝礼でのこと。

普段は本社勤務のため現場にはほぼ来ないK常務が朝礼に来た。

従業員は大至急集められた。ありがたい常務様のお言葉である。

「今日からYさん支配人をしてもらうこととなった。これからはY支配人の言うことに従い業務にあたること。私のやりかたに不満がある方はいつでも辞めてもらって結構ですから。わかりましたか?・・・・

わかったか?!!!      返事をしろ!!!!!!」

従業員一同「はいっ!」

恫喝です。

その言葉に私も同僚たちも何とも言いようのないやりきれない感情を抱いたことを思い出す。